特定非営利活動法人ReBit(リビット)とNECは3月1日、就活生向けのセミナーを開いた。同セミナーには、一般公募したLGBTA(LGBTや、その理解者)の就活生、社会人、就活を考える学生が参加した。参加者は実際にはたらくLGBTの社会人の話をきいたり、人事担当者らとグループワークを通じ、働くうえでの悩みを打ち明けた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

LGBTのセミナーの様子

セミナーの様子

LGBT当事者は、就職に対してさまざまな課題を抱えている。例えば、男女別にリクルートスーツが分かれていることや、異性愛が当然の職場で、自分の性を隠したまま働き続けられるのかなど不安を覚える場面は少なくない。

特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ(大阪)が2015年に行った調査では、同性愛者や両性愛者の約40%、トランスジェンダーの約60%が就職や転職活動にセクシュアリティに由来した困難を感じていることが分かった。

リビットは、日本初となるLGBT(性的少数者)の就職活動生に特化した情報サイト「LGBT就活」を運営するなど、LGBT当事者がありのままの姿で社会進出できるように支援してきた。

同団体の薬師実芳代表理事は、「LGBTの取り組みをする企業が増えてきたが、まだ全国に浸透しているとは言い難い。就活生の13人に1人はLGBTと考えられるからこそ、LGBTにとってもはたらきやすい職場のために企業内の理解が普及することを願う」と話す。

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