武蔵大学社会学部メディア社会学科松本ゼミはこのほど「オフラインコミュニティ」をテーマとしたトークイベントを開いた。大学卒業後、企業に就職し、社会人になると、生活時間の相当部分を仕事に費やすことになる。企業に勤めながらも、職場とネット以外のリアルな場と、どのようにつながることができるのかについて考えた。(武蔵大学松本ゼミ支局=寺田 直輝・武蔵大学社会学部メディア社会学科3年)

トークイベントの様子

トークイベントの様子

トークイベントのゲストは、社会人勉強会「土曜会」幹事、陸前高田復興支援イベント「TAKATA-festa2016」実行委員会委員、銀座ミツバチプロジェクトサポーター、佐竹直子さん。UFPFF〔国際平和映像祭〕スタッフ、杉原章男さん。(株)テラ・コーポレーション代表取締役、「人むすびの場」主催、高重和枝さんの3人。司会は松本ゼミ3年・舛田貴司と、2年・市川仁菜が担当した。

イベントの前半では、ゲスト3人による講演が行われた。佐竹さんは、自身が幹事となっている「土曜会」について説明、杉原さんはスタッフとしてかかわっている、国際平和映像祭(UNITED FOR PEACE FILM FESTIVAL)、そして、一緒に会場に来ていたユナイテッドピープル取締役副社長のアーヤ藍さんの体験談について話した。

高重さんは、自身が主催している「人むすびの場」についての話を踏まえて「オフラインコミュニティ」について語った。

後半には司会の二人が加わり、オフラインコミュニティでの経験や参加者の質問を交えながらディスカッションを行った。

佐竹さんの話の中で印象に残ったのは、自らが講師を行わざるを得ない状況になりやってみたら、自分に合っていると気づくことができたということ。自分が苦手であると感じていることでも、実際に行動してみると思わぬ発見をすることがあるということが印象的であった。

杉原さんは学生に向けて社会で働くということについて語っていた。杉原さんは人生の中で「仕事」が占める割合は16.8%と言う。仕事以外の時間を、どのように使うかが大切だと感じた。

高重さんは「人むすびの場」で他者の考えに触れて視野が広がり、ヒントがあったという。他者との対話を通じて自分自身の思いへ気づきつながりが自然にできた。。

ゲストで出演した3人の話を聞いて考えたことはオフラインコミュニティの活動を通して、自分の見たことのない世界を見ることができ、体験したことのない出来事を経験できる、ということである。

自分の知らなかった自分を知ることによって大学を卒業し、社会人となっていく中で、オフラインコミュニティによって培った経験が活かせることがあるのではないか。

自由に時間を使うことができる大学時代であるからこそ、興味を持った分野の活動などに積極的に参加していくことこそが、社会人として働いていくことのできる手助けになるのではないかと考えた。

 
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