武蔵大学社会学部メディア社会学科松本ゼミはこのほど、「18歳からの選挙」をテーマにしたトークイベントを開催した。昨年6月の公職選挙法の改正で、今年7月の参議院選挙では18歳に投票権が与えられる。イベントでは、完璧に納得する政党がないという理由で投票に行かないという学生に対して、「選挙は完璧な人を選ぶのではなく、ましな人を選ぶもの」と識者が答え、政治に対して抱く堅さを払拭するよう呼びかけた。(武蔵大学松本ゼミ支局=森 洋平・武蔵大学社会学部メディア社会学科2年)
トークイベントのゲストは、VoiceJapan代表で武蔵大学非常勤講師である高橋茂氏、NPO法人 YouthCreate代表兼元学生団体ivote代表の原田謙介さん。元内閣官房内閣広報室内閣審議官でジャーナリストの下村健一さん。
NPO法人僕らの一歩が日本を変える。の代表副理事村山俊洋さんの4人。司会は松本ゼミ2年下河辺美優と1年植村比呂が担当した。
イベントの前半では武蔵大学の学生を対象にしたアンケート結果をもとにゲスト4名が若者の政治参画をテーマに意見を交わした。
若者の選挙、政治活動への関心について実例を踏まえてゲスト4名が各々行っている若者の政治参加促進活動と絡めつつ各自の持論を展開していき、若者の政治参加に対する関心を高めていくためにはどのようにしていくべきかということについても意見が交わされた。
後半ではメディアを通して伝える側に立つ下村さんによるメディアリテラシーに絡めた「選挙リテラシー」についてのレクチャーが行われた。若者が選挙に行くには、具体的にどのようにすればよいかということについて司会やゲストだけでなく、観客も交えたトークディスカッションに発展した。
イベントでは、「7月10日の参議院選挙に行くか」というアンケートをイベント参加者に行った際には「投票に行かない」という意見が挙がり、「自分が完璧に納得する政党が無い」、「責任を持って投票できる自信が無い」という理由が挙がった。
これに対しゲストは「選挙は完璧な人を選ぶのでなく、ましな人を選ぶもの」「投票に行く多くの人は大きな責任を感じて投票に行っていない」と返した。
トークイベントの最後、ゲストは「政治関連のことを学ぶさい、自分の生活に結び付けて学んでほしい、そうすれば関心が自ずと高まる」とメッセージを送った。
今回のトークライブを通じて、筆者自身もこれからの政治参加に対する意識を改め、周囲の人々に対して選挙に対する堅いイメージを払拭するよう声を挙げていかなければと考えさせられた。今後の日本を担う若者たちには、白紙でもいいので是非選挙に足を運んでほしいと思う。
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