市民からなる期日前投票所マッピングプロジェクト(KIJIM@プロジェクト)はこのほど、全国47都道府県5252カ所の期日前投票所をマップ化した。期日前投票所の場所については、各都道府県の選挙管理委員会が管理しているが、なかには、ウェブサイトで住所を公開していないなど情報提供が十分ではなかった。市民団体が各選挙管理委員会に問い合わせ、情報をまとめた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

同マップは、グーグルマップで作成されており、期日前投票所の住所、受付期間、受付時間などが掲載されている。無料で見ることができ、サイトへの埋め込みも可能だ。

作成した期日前投票所マッピングプロジェクトは、8人の社会人からなる市民グループ。呼びかけたのは、フリーの編集者松原吉彦さん。松原さんは自身のフェイスブックで仲間を募り、10日で作り上げた。メンバーどうしは、一度も会わないでネット上でコミュニケーションを取ったという。

各投票所を調べていくと、47都道府県中、19県が期日前投票所の住所を公開していないことが分かった。各自治体が住所を公開していない理由として、「昔から投票所の場所は決まっているため、あえて周知していない」と松原さんは説明する。

しかし、「18・19歳など、初めて選挙に行く人には不十分。いくら新聞やチラシで広報しても、新聞離れが進んでいる若者にとっては、ネットに情報が公開されていないと、存在していないのと同じ」とコメント。期日前投票の期間は7月9日まで。松原さんは「一人でも多くの人が投票に行ってほしい」と呼びかける。

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