ユニバーサルデザインの研修などを行うミライロ(大阪市)は、アプリを通してバリアフリー情報の投稿数を競い合うイベントを開く。3月15日から1カ月半の間で、障がい者に配慮されている施設のレビューや入口の段差の数などを最も多く投稿したチームを表彰する。5名以上からなるチームで申し込みができ、3月14日までエントリーを受付けている。(オルタナS編集長=池田 真隆)
このイベントの名称は、「Bmaps(ビーマップ)杯」。同社は、ユーザーが各地のバリアフリー情報を投稿し合うアプリ「Bmaps」を昨年4月にリリースした。現在は日本財団からの支援のもと、特定非営利活動法人CANPANセンターと共同運営している。
同アプリでは、施設のバリアフリー対応度を利用者によって5段階で評価する機能などがある。障がい者が外出時などにスマートフォンから「外出しやすい」施設を見つけやすくした。
このたび、国際的に権威のあるエッスル財団が主催する「ゼロプロジェクト会議」で、同アプリがバリアフリー社会を目指した革新的な取り組みとして受賞した。
同会議は2010年から始まり、障がいに関する課題を解決するための取り組みを表彰してきた。今回は、「アクセシブル」がテーマで、105カ国から372件のエントリーが集まった。同会議で日本の民間企業が受賞したことはこれまでになかった。
この受賞を記念して、さらにバリアフリー社会を築くために、「Bmaps杯」を開催した。3月14日までエントリーを募集し、3月15日から4月30日の間で最も多くのバリアフリー情報を投稿したチームを表彰する。
一般有志でチームを組むこともあるが、社内にバリアフリーの意識を植え付けるために、企業単位での申し込みも来ているという。
・詳しくはこちら