廃校を利用した「星ふる学校『くまの木』」(栃木県塩谷町)では、NPO法人塩谷長旧熊ノ木小学校管理組合(加納麻紀子事務局長)が中心となって体験学習が行われている。
その体験の一つに、パン小麦栽培がある。日本では気候やコストの面から、ほとんどパン用の小麦を栽培していない。日本に適した小麦の品種が、まだ確立されていない中での挑戦だ。
このプログラムは秋の種まきから始まり、冬に麦踏みをし、夏には手刈りをする通年の体験だ。加納さんによると、参加者の中には「パン屋を営んでいてもなかなか小麦から作ることはない」とパン屋さんの参加も多い。「これからも体験を通して、地域との関わりを持ち、農村地域が農村地域として続く応援をしていきたい」と語ってくれた。
同校では環境庁の平成12年度全国「星が見える場所」調査で、日本一星がよく見える場所に認定された。今は星一つ一つのように点でしかない農家や参加者が、ひとつの星座となるよう、一年かけて地元の人たちと共に小麦作りに挑戦しよう。(オルタナS新潟特派員 坂下可奈子)
◆この地域のおすすめポイント
1.日本ではあまり作られていないパン用小麦栽培を地元の人たちとともに挑戦!
2.体験への参加が地域の応援にもなる
3.平成12年度冬季の全国「星が良く見える場所」調査(環境庁と日本環境協会が依頼した調査)で全国トップとなった場所での農作業
◆詳細はこちらから!
星ふる学校「くまの木」
http://kumanoki.or.jp/
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- 「星空日本一」の廃校で国産小麦作り