途上国ではまだまだ電気が行き渡らない地域が多くあります。電線は来ていても経済的な問題で電気を利用できない人々は少なくありません。そうした人の多くは、有毒な煙を出すケロシンランプに頼るなど、不健康な生活環境に身を置いています。こうした中で、昨今ではNGOを中心にソーラーランタンや手回し充電式の商品を提供するなどの援助が行われています。

一方、LinkWattがつくる遊力発電のコンセプトは「アソビ」。この言葉には子どもたちが「遊ぶ」という意味と、ものごとでの余った部分をさす「あそび」の2つの意味が込められています。

例えば、キックボード。子どもが伸び伸びと楽しく遊ぶことで、付属の発電機に充電されていきます。また、リヤカーにLinkWattの発電機を取り付ければ、農産物を運ぶだけで、日常生活の余力からの発電ができるのです。

こうして作られた電気は、ライトはもちろん、携帯電話など他の電気製品にも利用できます。30分の充電で、スマートフォンでも約30分の通話、15時間の待ち受けが可能です。

インドでの現地調査にて

■「電気で生活の可能性を広げたい」、志を共にしたプロの集まり

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