LinkWattの目標は、「途上国に電気を」だけではありません。過去の東ティモールとインドでの現地調査の中で、「職業選択の狭さ」と「学ぶことへのモチベーションの低さ」を課題として見つけたと言います。この課題に取り組むために、LinkWattが大切にしているのは、「ユニット」と「アプリ」という概念。

ユニットとは、電気を発電し充電する小型の発電装置、つまりLinkWatt本体部分。これはLinkWattの技術者たちが設計をし、製造しています。

アプリとは、リヤカーや手押し車など現地の文化に根ざした実際の製品のことを指します。

現地への雇用の創出と、学ぶことへのモチベーションの向上を目指すLinkWattでは、将来的にはアプリの開発とその製造を現地の人々にして欲しいと考えています。モノづくりの醍醐味は「学びたい」という気持ちにつながりますし、もし壊れても現地の人が自力で直せるようになり、途上国の自律的な成長につながるのです。

■まだまだ残る先進国の未電化“地域”と“教育”

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