「さんさカフェ」を中心に、出会った人々から話を聞いて取材を進めたさくらさん。実際に避難所でリーダー格として活動した青年たちや、作品のヒロインのモデルとなった高校生の少女にも、彼らを通じて出会い、話を聞くことができた。

自衛隊員役のモデルとなった隊員にもさくらさんは取材を行った。「被災地に到着したとき、最初はどのように現地の人たちと接すればよいのか戸惑っていた」という。

しかし、支援活動を通じて被災地の人たちとの触れ合いが生まれ、地元の高校生に沖縄の伝統楽器・三線(さんしん)を教えたのだそうだ。このエピソードは、舞台では楽器が「ギター」となって登場する。

「被災地で感じたことを美談で終わらせたくはなかった」というさくらさん。作品では、登場人物たちが震災直後という厳しい状況下でたくましく生きる姿が描かれている。思い悩み、気持ちをぶつけ合い、ときにはコミカルなシーンで観る者の気持ちをほぐしてくれながら、最後は笑顔に変わってゆく。

続く公演活動

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