本作は、宮城県南三陸町の避難所を取材して生まれた物語だ。脚本、演出を手掛けたのは「さくら企画」代表で劇作家の馬場さくらさん。

大阪を拠点に、戦争体験を元にした物語や国際ジャーナリストをモデルにした物語など、社会的でグローバルな題材を取り上げつつ、観客に身近なこととして捉えてもらうことを考えながら数々の作品を生み出してきた。

きっかけと配役

今回の作品が生まれたきっかけは被災地を支援するNPOから舞台執筆の依頼があったのがはじまりだ。さくらさん自身が被災地を訪れて取材を行い、役者を集めて今年の3月と7月に神戸で公演を行った。当日は、被災地を支援しようと東北の物品販売や朗読会などさまざまな催しが行われた。

7月公演の舞台の稽古風景、右から2番目が演出の馬場さくらさん(撮影者/増田いづみ 写真提供/桜人企画)


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