——ソー活の分野では、設立わずか2年でシェアトップを取りました。

春日:SNSに特化して事業を展開したのが要因ではないかと分析しています。起業した当時は、まだ実績や知名度もない無名のスタートアップなので、
クライアントに取り引きをして頂く理由をつくらないといけませんでした。
つまり、一言で、どんな会社なのかが分からないといけないと思っていました。

設立した2011年4月当時は、SNSに特化して採用支援を行っている企業はなく、国内初として様々な媒体に取り上げられました。そのおかげもあって、今では、弊社のメディアを通じてアプローチ可能な就職活動生は約10万人を超えるまでになりました。この規模はSNSに特化した採用支援事業ではシェアトップです。

さらに、ソーシャルメディアのシェアの力も、ここまで成長できた要因の一つです。例えば、2万人登録者がいる就活サイトがあったとします。今までは、メールやDMなどで、サイトから登録している2万人に情報を送っていました。

一方、SNSに特化した就活サイトで、同じように2万人の登録者がいたとします。ソーシャルメディア上で情報を送るので、受け取った学生たちがシェアすることが多いです。このシェアによって、登録していなかった層にまで、アプローチすることができました。

シェアされたということは、共感されたということなので、企業の考えと親和性の高い学生たちがセミナーやイベントなどに集まりやすい面もあります。広報予算が限られていたスタートアップにとっては、ソーシャルメディアは適していました。

——起業した当時は、フェイスブックを使って採用活動を行う企業は少なかったと思いますが、ソー活のどこに可能性を感じたのでしょうか。

春日:今でこそ、5000社以上がソーシャルメディアを採用活動に使っていますが、設立した時には、5社ほどしか導入していませんでした。ただ、絶対にこの流れは来ると確信していました。

リクルーティングは、マーケティングに比べて2、3年遅れています。なので、マーケティングがソーシャルメディア領域に仕掛けていたので、数年後に必ずリクルーティングに影響してくるだろうと思ったのです。

さらに、海外の状況を見ても、SNSを使った採用は行われていました。グローバル時代に合わせて、日本にもこの流れはくると思いましたし、逆にグローバル採用を見越して、今後普及するべきだと思っています。

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