12月1日に発売となった気仙椿ハンドクリームは、その後売り切れとなり、現在は追加生産をしているという。様々なドラマがあって作られた同商品は、人と人とを繋げ、多くの方に愛されている。

その第二弾となる気仙椿リップクリームは、制作段階で陸前高田と大船渡の女子高生にも協力してもらい、製品やパッケージについての意見を聞いたという。なぜ、女子高生だったのか。その問いに渡邉さんは、「若い方が憧れる物を作りたいと思った」と話す。

そこには、当初からあった「被災地に産業をつくり、雇用を生みたい」という思いが込められている。渡邉さんは、10年以内に現地に工場などを作り、地域に根付いた産業にしていくことを目標としているのだ。「いずれは現地の方にこのプロジェクトを引き継いで欲しい」と話す渡邉さんは、「現在の高校生が大人になり社会へでるとき、『ここで働きたい』と思ってもらえるものにしていきたい」と続けた。

椿の持つ可能性とは

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