この惨事は、今世紀最大の内戦・惨事と言われ、過去に大規模な虐殺がルワンダで起きたツチ族フツ族戦争以上の被害が出る可能性があると指摘されている。日本では、あまり報道をされる事の無いシリア内戦だが、世界の大手メディアは常にトップニュースとして報道をする程の、世界的な問題なのである。

そんなシリアでは、一体何が起きているのか。当時21歳の私は、2011年3月にシリアを潜入取材した。(寄稿・吉田尚弘)

■自由シリア軍とは何者なのか
 
現在のシリアは、独裁政治を維持するアサド政権とその政権崩壊を目標に掲げる反体制派組織の自由シリア軍、そしてクルド人やアルカイダ系の武装組織が実に複雑に交わり戦闘を行っていると言われている。

そこで、このシリア内戦に関する報道で、度々耳にするキーワードが自由シリア軍というものだ。そもそもこの自由シリア軍とは、一体何者なのであろうか。

自由シリア軍は、上にも書いている様にアサド政権を崩壊させたい反体制派組織なのだが、私は彼らの事を一般市民の集まりで形成された武力組織だと思う。私がシリアを自由シリア軍のサポートの下で取材した時には、そこにいた自由シリア軍を名乗る戦闘員は皆、内戦前は普通にサラリーマンや自営業として働き、どこにでも居るような人たちであった。

前線で待機する自由シリア軍の戦闘員 写真:吉田尚弘

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