規模の小さい企業では、新聞やマスコミを大々的に使ったキャンペーンは予算的に難しいが、むしろ時間をかけてオリジナリティのあるメディアを作っていく方がコミュニケーション効率は高くなることが多いという。
「他とは違うオリジナリティを訴求できるコンセプトを設定し、他にはないオリジナルの『世界感』で届けることで、どんなモノでもメディアになりえます。むしろ新聞やテレビなどのように情報が来ることがわかっている『待ち伏せしている』メディアよりも、一般的にメディアと考えられていない『待ち伏せしていない』モノほど、逆に効果的なのです」
田中有史氏は、最後にこれから挑戦したい新しい企みについて質問されると、「企みというほどのものではないのですが、実は農業を手伝いたいなぁと思っているんです。お米屋さんなど一連の経験で、自分の中で小規模な企業でも結果を出せるブランディングのノウハウがある程度できたという自信もあって、この経験を農業に使うと面白いことができそうで。私は田舎に住んでいて、田んぼに家が建つたびに、その風景が嫌になっていくんですよね。どっかに引っ越そうかなぁと。その風景を守るために何かをせなあかんとすると、田んぼを守らなあかんわけで。作った物が動くことで元気になったり、後継者が増えると田んぼが残りますよね。大げさなことは言えへんのですけど、なんか日本を残したいなぁという気分なんですかね」と未来について語った。
クリエイターの本音が聞けるクリエイティブサロンは、今後も週1回ペースで開催を予定している。参加無料。直近の予定は以下。詳しくはホームページhttp://www.mebic.com/まで。
●9/27(金) Vol.22 カズ・オオモリ氏
「お絵描きバカ」カズ・オオモリの場合
http://www.mebic.com/event/4183.html
●10/4(金) Vol.23 津田和俊氏
「つくりながら生きる」ファブラボが描く未来
http://www.mebic.com/event/4204.html
●10/10(木) Vol.24 堤庸策氏
建築と場とコミュニティの横断
http://www.mebic.com/event/4220.html
●10/16(水) Vol.25 堀田裕介氏
食のあるところへ
http://www.mebic.com/event/4221.html
●10/22(火) Vol.26 西沢みゆき氏
誰もやらなかったことをやる! 現代アーティスト 新聞女
http://www.mebic.com/event/4222.html
●10/24(木) Vol.27 玉置泰紀氏
SNS元年から4年。メディアの変化とネットビジネスの今
http://www.mebic.com/event/4223.html
●10/31(木) Vol.28 畑中ふう氏
語りのチカラ、声のチカラ
http://www.mebic.com/event/4224.html