デンマークの配電会社は「節電すればするほど儲かる」と聞いて耳を疑わない者が少なくないだろう。
温室効果ガス排出量を抑制する数値目標を毎年設定する政府は、各配電会社に節電目標を与えて毎年報告する義務を負わせている。
達成できなかった場合は企業に罰金だ。

もちろん政府は罰金制度を設けるだけでなく、配電会社が節電に取り組んだ方が、企業として利益が出るような電気料金を設定している。
そのため、電力会社は顧客にコンサルタントを送って省エネを指導するなど、積極的に節電を促している。

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日本では、2015年に発送電分離が行われる予定だったが、2020年に先延ばしされた。
デンマークを参考に、日本はどのようにエネルギーと向き合えばいいのだろうか。

デンマークの節電の取り組みには、資本主義の新たな形が垣間見える。
消費を抑えることが節約になるだけでなく、経済性も保てる仕組みは、他の様々な分野でも適用できる大きな可能性がある。

既存の資本主義を肯定するわけでも、完全に否定するわけでもなく、循環のルールを少しだけ変える。
これが21世紀の資本主義の、一つの未来なのかもしれない。

*この連載「希望の息吹は、小さな北欧の島から」は、EPOCH MAKERSから転載しています。毎週月曜日に更新。

著・別府 大河:
EPOCH MAKERS代表。デンマーク留学中、ウェブメディア「EPOCH MAKERS」を立ち上げ、英語を駆使して取材し、日本語で発信。帰国した現在も運営を続けながら、四角大輔アシスタントプロデューサーとしても活動中。

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