スウェーデン戦。日本のシュートはしなやかで美しいが、パワーとスピードに課題が残る(写真:市川亮/LIVEonWIRE)


この日のアメリカ戦は2-1で日本の勝利。まだ予選はつづくが、浦田選手は、「ここに来ている以上、目的は一つです。金を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします!」と強い目としなやかな笑顔で応えてくれた。アスリートの美しいまなざしに、障害者スポーツであることを忘れた瞬間だった。

翌日のカナダ戦ではペナルティスローでの得点を許し、初の敗戦となったが、試合後浦田選手は「一つのミスから引っ張られてしまいましたが、サーチもしっかり出来ていたので大丈夫です。予選も通りましたので、守りをしっかり固めていきます」。と安定した意志をみせる。

準々決勝を前に小宮正江選手のお姉さんは、「激しい一面もある競技なんです。普段通り頑張ってもらえれば。全身でボールを受けるから顔に傷を作ってくるので、本当に怪我なく無事に終わってくれれば、と思っています」と胸の内を語る。

お母さんからは、「ここまで来ただけで嬉しいです。もちろん勝って欲しいですけどね。普段の練習通りにしてくれればいいと思うので、そう伝えてください」と伝言を承った。

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