目指すのは、2030年までに利用者1億人だ。同社の公式サイトトップには、同社のサービスを導入している自動車の総走行距離が載っている。数分単位でこの数字は更新される設定だ。11月28日夕刻時には1億9千万キロメートルで地球4847周分と表示されている。
この数字を見て、各国の担当者から問い合わせが来るという。海外の進出先の選び方は単純明快。「問い合わせが来ることが、ニーズがあるということ」と述べる。少なくとも17億人の潜在層が世界にいると強調する。
中島社長は、「20世紀はいい車をつくればよかった。だが、21世紀はいかに広めていくのかが求められている。信用問題で購入できない人のことを、自動車メーカーは見て見ぬふりをしてきた。貧困課題を置き去りにしたまま進んではいけない」と話す。