近年、観光業において食が果たす役割はますます大きくなった。B級グルメなどの流行により、その地域特有の料理、「ご当地グルメ」の注目度が増したからだ。なかには、古くからある地域の伝統食ではなく、新たなご当地グルメを開発し、観光の目玉にしようと試みる地域も出てきている。

しかし、新たに生み出されたご当地グルメは、企画性が強すぎるために地域の食材が使われていないということも少なくない。そのような現状に一石を投じ、ヒットメニューを生み続けるご当地グルメプロデューサーがいる。リクルートライフスタイルのヒロ中田氏だ。

中田氏が属する同社のじゃらんリサーチセンターは、「地域とともに!」を合言葉に、観光に関する調査・研究を行なう地域振興機関である。中田氏が地域とともに作り上げてきた新しいご当地グルメのあり方とは、一体どのようなものなのだろうか。(オルタナS副編集長=池田真隆)

地域活性化への想いを語るヒロ中田氏

ご当地グルメは「おもてなし」

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