そこで、反プラスチック団体PPCへの取材。

実際は漁網、漁具なのに、「太平洋ゴミベルトに一番多いプラごみはマイクロプラスチックだ」と言う。

職員も対話している内に「漁獲を減らすことが必要」と言うがホームページには載せないという矛盾が取材から浮き彫りにされる。そこで、PPC代表のディアナ・コーヘン氏に取材を向けるとなんだか怒っている。

「魚の摂取を止める」か「極力減らす」ことに対しては「管轄外だ。その問題に意見はない。カメラを止めて」と言い放った。

帰宅後、アリ監督は不信に思い財源を調べたところPPCは、漁業産業と結託してマグロを売るドルフィンセーフの発行元のアース・アイランド・インスティトュートの傘下であった。

「海洋プラスチックも、もちろん問題だがプラスチックの破棄を0にしても生態系は崩れ続ける。1番の問題は商業漁業だ。それは事故による石油の流出より問題だ」とジョージ・モンビオットさん言う。

実際、カラム・ロバーツ教授が言うには「メキシコ湾の石油流出事故で数ヶ月に渡り石油が海に流出したが、その事故後3ヶ月間で死んだ動物の量は「普段の一日分」より少なかった。それは何故か、漁業が大幅に制限されていたからだ」

インデペンデントのニュースによると「2050年までに9割の珊瑚礁が死滅する」その原因は気候変動と言われているが、実はサンゴが生きるにはその栄養源である魚のフンが不可欠。漁業により魚が激減するとフンがなくなり死滅してしまうと言われている。

既に30年ほどで中東からカリブ海にかけての大型魚の9割が消えてしまっている。

カラムさんは「1830年北一隻あたり約2トンのオヒョウが毎日獲れたが、現在は漁業団全体で年2トンしか獲れなくなってしまった。個体数は1000分の1に減少した」と言う。

FAOのソースによると、世界の漁業は毎年2.7兆匹もの魚が水揚げされる。それは毎分500万匹の計算になる。ここ50年ほどでオヒョウ99%、COE86%、クロマグロ97%減少した。

ニューヨークタイムズは、このペースで漁業を続けると2048年までに海は空っぽになると記事にした。

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