エクアドルの首都キトからバスに乗ること4時間。ラ・コンコーディアという郊外の町で、バナナ栽培に奮闘する日本人がいる。田邊正裕さんが育てる「田辺農園のバナナ」は、日本の消費者の間でも美味しいと評判のバナナだ。農園は自然との共存共栄を理念として「自然な形で育てること」にこだわり、より安心できる食べ物を日本市場に届けることに尽力している。BSE問題やTPP交渉参加表明に端を発し、揺らぐ「食の安全」。生産者として、そして私たち日本の消費者として、どうあるべきなのだろうか。(オルタナS特派員=清谷啓仁)

農園主の田邊正裕さん


■工業化されるバナナ栽培

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